HPVワクチン
世界で初めて、がんを予防するワクチンです
ドイツのハラルド・ツアハウゼン博士は、1980年代にHPVと子宮頚がんに関する重要な研究を次々と発表され、2008年にノーべル医学生理学賞を受賞されました。ただし、HPVに感染しても、子宮頚がんになるのは、1,000人のうち1~2人とまれで、過剰な心配は無用です。
世界界全体では、HPV感染者は3億人!、尖圭コンジロームを発病しているのは、3,000万人、子宮頚がんは50万人の患者があると推定されています。 日本では、1年間におそよ1万人が子宮頚がんにかかり、1,000人が命は助かるが子宮を失い、3,500人が子宮頚がんで亡くなっているそうです(1日に10人が子宮頚がんで亡くなっている!)。
最近は20~30代の若い女性に子宮頚がんが増えているのが特徴で、日本は諸外国にくらべ子宮がん検診の受診率も低いのが問題となっています。 WHOは、すべての国でHPVワクチン接種を勧めており、すでにガーダシルは、7,400万本が出荷され(2011年3月)、124カ国でガーダシルは承認されている(2011年7月)。日本は、世界で124番目にガーダシルが承認されました。
HPVワクチンは、想定されている型以外ののHPVにもある程度有効(クロス・プロテクション)で、HPVワクチンを接種している地域で、他のタイプのHPVに感染状況が置き換わったという報告は今のところありません。
10~14才頃の女性に接種するのが最も有効で、次は15~26才頃の女性で、その後は45才頃まで接種する意義があるとされています。すでに、オーストラリアでは、ワクチンを接種した12~26才の女性の尖圭コンジロームが減少し、18才以下の子宮頸部異形成が減少していることが明らかとなっています。
現代日本では、高校の3年間に女子の4~5割がセックスを経験するため、HPVワクチン接種は、セックスを経験する前の12歳前後の女子を対象とすることが望ましく、小児のほうが成人よもワクチン接種後の抗体価が高く、長期間抗体が維持されることが期待されています。
カナダやオーストラリアなど先進国では、HPVワクチン接種プログラムを公費で行う国が多く、日本の関係学会では11~14才は全額公費化、15~26才は一定の公費助成を提唱しており、感染症予防法(1999年施行)を改正して、HPVワクチンを定期接種にすることが理想的と考えられています。
HPVワクチンとは?
子宮頸がんなどの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の持続感染を予防する効果が期待されるワクチンです。サーバリックス(16、18型)とガーダシル(6、11、16、18型)があり、2009年12月にサーバリックスが、2011年8月からガーダシルが、2021年2月からシルガード9(6、11、16、18、31.33、45,52,58型)日本でも発売されました。
合計3回10歳以上の女性が対象です
合計3回(初回、サーバリックスは1ヶ月後に2回目、ガーダシル・シルガード9は2カ月後に2回目、6ヶ月後に3回目)、ただし3回接種しないと効果が十分発揮されません。9~10歳以上の女性が対象となります。
HPVワクチンの副作用
肩(上腕三角筋部)に筋肉内注射しますが、注射したところに痛み・発赤・腫れが起こることがあります。全身の症状は少ないのですが、アレルギー性ショックを起こすことが極めてまれにありますから、接種後は観察を十分に行う必要があります。
HPVワクチンの料金
ガーダシル

シルガード9

HPVワクチンQ&A
Q1 25歳・未婚女性です。今までに男性経験が3人ほどあります。すでにHPVに感染してしまっているかもしれませんが、それでもHPVワクチンは接種可能ですか?
A1 もちろん可能です(^^)。処女かどうかやHPVに感染しているかどうかは、HPVワクチン接種と関係ありません。ただし、仮に16型に感染しているとすると、HPVワクチンで16型を身体の外に追い出すことはできませんが、新たに18型が感染するのを予防することができます(HPVワクチンは治療ワクチンではなく、感染予防ワクチンであるため)。また、自分の免疫力で16型を追い出した後、再度16型が感染するのを予防することができます(HPVの自然感染では終生免疫が期待できないことから、HPVワクチン接種の意義があります)。
Q2 HPVワクチンを接種する前に、HPVテストを受けることは可能ですか?
A2 もちろん可能です。HPVテストが陰性(-)の場合は、最もHPVワクチンの子宮頚がん予防効果が期待できます(=思春期前半の女子にHPVワクチンを勧める根拠がここにあります)。HPVテストが陽性で、16型や18型が検出された場合は、ワクチン接種後も慎重に経過を見ていく必要がありますが、70~90%は、自分の免疫力で1~2年のうちにHPVを体外に追い出すことができますから、過剰な心配は無用です。
Q3 HPVワクチンを接種すれば、もう子宮頚がんにはならないのでしょうか?
A3 残念ですがそうではありません。子宮頚がんを引き起こすHPVは全部で12~13種類あり、HPVワクチンは、この中の代表的な高リスクHPVである16型、18型の感染を予防します(世界中の子宮頚がんの約70%が、16型・18型が原因といわれています)が、それ以外の高リスクHPVウイルスには、十分な予防効果が期待できないからです。HPVワクチン接種後も、定期的な検診が必要です。
Q4 サーバリックスには、尖圭コンジロームの予防効果はありますか?
A4 残念ですが効果がありません(^^;)。尖圭コンジロームは、HPV6型、11型で起こります。サーバリックス(16、18型)には予防効果がなく、ガーダシル(6、11、16、18型)には予防効果があります。
Q5 サーバリックスを接種した後、数年後にガーダシルを接種することはできますか?
A5 理論的には可能ですが、臨床試験の確かなデータがなく、今のところ推奨されていません。
Q6 35歳・既婚女性です。子供は2人います。今後は、夫以外の男性とセックスすることはないと思いますが、HPVワクチンは必要ですか?夫もまじめで、浮気をするようなタイプではありませんが・・・
A6 これは微妙な問題ですね(^^;)。HPVテストを受けて、先ず自分の子宮の感染状態をチェックしてみては?HPVテストが陰性(-)なら、HPVワクチンは必ずしも必要ないかもしれません。ただし、長い人生・まさか!ということもありますから、心配な女性にはHPVワクチンをお勧めします。
Q7 42歳・離婚して子供(長女17才)と生活しています。もう男性はこりごりで、性欲ゼロ。セックスは絶対にしません。私にもHPVワクチンは必要ですか?
A7 この場合も、HPVテストを受けておくとよいでしょう。HPVテストが陰性(-)なら、あなたにはHPVワクチンは必要なさそうです。長女の方にHPVワクチンを勧めてあげてください♪
Q8 52歳・既婚女性です。45歳のときに子宮筋腫で、子宮を全摘出していますが、私もHPVワクチンを接種したほうがよいのでしょうか?
A8 必要ありません。すでに子宮がなく、子宮頚がんになる可能性が全くないからです。
Q9 男性にHPVワクチンを接種することはできますか?
A9 可能です。多くの先進国で、男性にもHPVワクチン接種を行うことができるようになってきました。
Q10 HPVワクチンを1回接種後に妊娠した場合はどうなりますか?
A10 HPVワクチンが、胎児や妊娠・分娩経過に悪影響を与えることはありませんが、妊婦へのHPVワクチン接種の安全性に関するデータが不足しているため、分娩後に2回目以降のワクチンを接種すべしとされています。授乳中は、HPVワクチンの接種が可能とされています。
HPVワクチンの予約
HPVワクチンは完全予約制です。ワクチン接種を希望されるかたは、ワクチンを製薬会社から特別にお取り寄せします。
あなたの1)年齢、2)性別、3)ご住所、4)電話番号、5)接種希望日(出来れば複数)をこちらのメールアドレスまでお願いします。
なお、ワクチンは返品が効きませんので、キャンセルされるとキャンセル料金が発生します。
ご意見、ご感想をお聞かせ下さい。こちらのメールアドレスまでお願いします。
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