改名・性別変更の実際
準備するもの、チェックシート
戸籍上の改名:最寄の家庭裁判所に次の書類を提出
ホルモン治療を始めたばかりで、まだ性別適合手術を受けていなくても改名を申請できます。
- 改名申立書(家裁にあります)
- 担当医師の「性別違和」を証明する診断書:1通
精神科、婦人科など専門科を問わず、医師の診断書が最低1通あれば申請できます。
戸籍上の性別変更:最寄の家庭裁判所に次の書類を提出
ホルモン治療が進み、性別適合手術も完了すれば、戸籍の性別変更を申請できます。同時に改名を申請することも可能です。
- 他の性別としての身体適合状況を証明する診断書(ホルモン治療や手術の結果、内外性器の状態が女性または男性に近似し生殖能力を欠くことを証明する医師の診断書:1通)
- 性別変更申立書(医師2名の連名で、1通の申立書を作成)
書類を作成するにあたり、男から女の場合:除睾術・造膣術などを実施した医師の診断書、女から男の場合:両側乳腺切除術、子宮及び両側卵巣・卵管切除術を実施した医師の診断書などを参考にします。海外で手術を受けた場合は、英文手術証明書などを参考にして書類を作成します。
- 染色体検査の証明書
46XYまたは46XXであることを証明する検査伝票または検査証明書が必要でしたが、なくても受理されるケースが増えてきました。
最近は、家裁に申請を出すと、およそ数週間で結果が届き、書類に不備がなければ、ほとんどのケースで戸籍上の性別変更が認められるようになりました。
改名・性別変更後は、銀行通帳・カード・健康保険証・自動車の運転免許証・パスポートなどの名前・性別を変更する必要が生じるため、とても忙しくなります。
申請を出すタイミングは、スケジュールに余裕のあるときが理想的です。