ダイエット相談

肥満とは

肥満に悩む現代人は少なくありません。理想体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22よりも10%以上を軽度肥満、20%以上を高度肥満といいますが、これ以外に体脂肪率で肥満の程度を判定する方法もあります。
皮下脂肪の蓄積が多いタイプにくらべると、内臓脂肪が蓄積するタイプは、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすいと言われています。
肥満は、健康面だけでなく、美容上の問題でもあり、肥満を解消したいと思っている人は少なくないでしょう。食事を制限したり、運動をするためには、根気と努力が必要ですが、リバウンドで挫折した経験のある人も多いと思います。

診療方針

ダイエットに王道はありません。ただし、薬を使うことで、食事制限が苦手の人や、足腰や心臓などにトラブルがあって運動療法ができない人のダイエットの手助けをすることは可能です。当院では、肥満に悩む人に、肥満症治療薬(サクセンダー)のほか、糖尿病や高コレステロール血症の治療薬を使用して、ダイエットをサポートしています。

GLP-1ダイエットの比較

項目 リベルサス ビクトーザ注射薬 マンジャロ注射薬
イメージ リベルサス ビクトーザ注射薬 マンジャロ注射薬
有効成分 セマグルチド リラグルチド チルゼパチド
投与方法 経口服用(1日1回) 皮下注射(1日1回) 皮下注射(週1回)
使用目的 糖尿病、肥満管理 糖尿病、肥満管理(減量効果もあり) 糖尿病、肥満管理
開始用量 3mg(徐々に7mg,14mgへ) 0.6mgから1.8mgへ漸増 2.5mgから5mgへ漸増
最大用量 14mg(1日1回) 1.8mg(1日1回) 15mg(週1回)
体重減少効果 中等度 中等度 非常に強い
維持のしやすさ 継続しやすい(経口薬) 注射が必要(毎日) 継続しやすい(週1回注射)
主な副作用 吐き気、便秘、下痢 吐き気、下痢、頭痛 吐き気、膵炎、消化器症状
低血糖リスク 低い 低い 低い
適応外使用 体重減少目的で使用される 体重減少目的で使用される 体重減少目的で使用される
リバウンドの
リスク
中等度 中等度 高いが維持療法で緩和可能
費用感 比較的安価 中価格帯 高価格帯

肥満症治療薬(リベルサス)

リベルサスは糖尿病治療薬で、MSD社が造りました。GLP-1受容体作動薬といい、保険薬として処方されています。朝起きてすぐに内服すると、満腹感が出て自然に食事の摂取量が減り、徐々に体重が落ちていきます。糖尿病治療薬と併用すると、薬の相互作用で思わぬ副作用が出ることがあり、当院では糖尿病のない肥満症の患者さんだけに処方することにしました

リベルサス3mg

リベルサス3mg

リベルサス7mg

リベルサス7mg

リベルサス14mg

リベルサス14mg

使用方法(リベルサス3mg)

リベルサス3mgは、朝起きてすぐ、朝食の30分以上前にお水と一緒に1日1回1錠内服します。内服後30分以上開けずに朝食を摂ると、薬の効果が落ちますのでご注意ください。満腹感が持続して、食事の量が減り、徐々に体重が落ちてきます。肥満症の治療では、血糖コントロールではなく体重を減らすのが目的なので、毎日内服する必要はありません。リベルサスを内服しているのに体重が増えたりする場合など、1〜3日リベルサスを休止して身体を自然な状態に戻して軽くリバウンドさせ、再スタートを繰り返す方法をお勧めしています。
リベルサス3mgを4週間くらい使用して、目標体重あと一息で足踏みするような場合は、リベルサス7mg、14mgまで増量可能です。

もともと糖尿病知慮薬なので、他の糖尿病治療薬と併用すると低血糖発作を起こすことがあります。一気に増量すると激しい悪心・嘔吐などを起こすことがあり、増量は慎重に行ってください。日中に眠気が出ることもあり、日常生活に支障が出る場合はご相談ください。

料金(リベルサス3mg・7mg・14mg)

1錠(内税) 2週間の標準使用量 料金(内税)
300円 1×14=14錠 4,200円
700円 9,800円
1,000円 14,000円

診察料金は、1回1,000円(内税、初診・再診とも)です。
試しに2週間薬をのんでみて、体重が減り、大きなトラブルもないようでしたらお薬を継続してください。
希望者には、1〜2ヶ月分まとめて処方することも可能です。2〜3ヶ月で目標の体重になったらお薬を中止するか、減薬して体重がリバウンドするかどうか慎重に経過を見ることをお勧めします。
遠方の患者さんで、お薬の郵送をご希望の方には、オンライン処方(お薬の郵送)も可能です。
オンライン処方の場合は、郵送代を含めて1回1,500円(内税)の料金が余分にかかります。メールで、最近の体重や体調などをお知らせください。

肥満書治療薬(マンジャロ)

マンジャロ注射薬

マンジャロは、GLP-1受容体作動薬とGIP(胃抑制ポリペプチド)受容体作動薬の二刀流の作用を持つ二重受容体作動薬で、糖尿病の治療薬です。イーライリリーという製薬会社が造りました。日本では、保険薬として処方されています。1週間に1回のペースで皮下注射をすると、満腹感が出て自然に食事の摂取量が減り、徐々に体重が落ちていきます。糖尿病治療薬と併用すると、薬の相互作用で思わぬ副作用が出ることがあり、当院では糖尿病のない肥満症の患者さんだけに処方することにしました。

もともと糖尿病知慮薬なので、他の糖尿病治療薬と併用すると低血糖発作を起こすことがあります。一気に増量すると激しい悪心・嘔吐などを起こすことがあり、増量は慎重に行ってください。内服薬と違い、日中に眠気が出ることは少ないといわれています。

料金(マンジャロ2.5mg・5.0mg:注射セット)

商品・サービス 数量 価格
マンジャロ 2.5mg
注射セット
4本(1ヶ月分) 15,000円(内税)
マンジャロ 5.0mg
注射セット
30,000円(内税)
対面診療 初診・再診とも 1,000円(内税)
オンライン処方 初診・再診とも(銀行振込) 2,000円(内税)
初診・再診とも(代金引換) 2,500円(内税)

使用方法

マンジャロ2.5mgから開始し、経過を見ながら5.0mg注射セットへ

灰色のキャップを外します

灰色のキャップを外します

皮膚を消毒し緑線ロックがかかった状態で皮膚に押し当てます

皮膚を消毒し緑線ロックがかかった状態で皮膚に押し当てます

緑線ロックを解除しスイッチを押すとカチッと音がして自動的に注入するので次にカチッというまでそのまま保持

緑線ロックを解除しスイッチを押すとカチッと音がして自動的に注入するので、次にカチッというまでそのまま保持

注射が終わったら灰色のキャップをかぶせて終了です

注射が終わったら灰色のキャップをかぶせて終了です

AIドクターがマンジャロの説明をします(1分動画)

マンジャロの解説

使うときのポイント

マンジャロのうち方

肥満症治療薬(ビクトーザ)

ビクトーザ注射薬

ビクトーザは、GLP-1受容体作動薬といって糖尿病の治療薬です。ノボノルディスクファーマという製薬会社が造りました。日本では、保険薬として処方されています。皮下注射をすると、満腹感が出て自然に食事の摂取量が減り、徐々に体重が落ちていきます。糖尿病治療薬と併用すると、薬の相互作用で思わぬ副作用が出ることがあり、当院では糖尿病のない肥満症の患者さんだけに処方することにしました

料金(ビクトーザ)

注射器 1本 22,000円(内税)
注射針 14本セット 500円(内税)
対面診療 初診・再診とも 1,000円(内税)
オンライン処方 初診・再診とも(銀行振込) 2,000円(内税)
初診・再診とも(代金引換) 2,500円(内税)

対面診療の診察料金は、1回1,000円(内税、初診・再診とも)です。
初めての患者さんには、YouTubeの動画で解説したり、ナースから直接実地指導を受けることもできます。
希望者には、ビクトーザや注射針をまとめて処方することも可能です。2~3ヶ月で目標の体重になったら注射を中止するか、減薬して体重がリバウンドするかどうか慎重に経過を見ることをお勧めします。
遠方の患者さんで、お薬の郵送をご希望の方には、オンライン処方(お薬の郵送)も可能です。
オンライン処方の場合は、郵送代・破棄費用を含めて1回2,000円(内税)の料金が余分にかかります。メールで、最近の体重や体調などをお知らせください。

1回0.3で皮下駐車 6週間くらい(注射針は42本)
1回0.6で皮下駐車 3週間くらい(注射針は21本)
1回0.9で皮下駐車 2週間くらい(注射針は14本)

ビクトーザ18mgは、0.3で毎日皮下注射すると、1本で60回分ですが、実際には空打ちで少しずつなくなる(0.12)ので、6週間くらいでなくなります。
0.6で注射すると3週間くらい。0.9で注射すると2週間くらいです。
注射針を依頼する特に参考にしてください。

注射器や針は、医療廃棄物です。家庭ごみと一緒に捨ててはいけません。必ず受診の際に持参するか、オンライン処方では返却セットをお付けしますので、当院にお返しください。当院で処分させていただきます。

ビクトーザ皮下注射18mgの外箱

ビクトーザ皮下注射18mgの外箱

ビクトーザは万年筆の形をしています

ビクトーザは万年筆の形をしています

キャップを外したところ。注射針はありません

キャップを外したところ(注射針はありません)

注射針(14本で1袋)とセットで処方します

注射針(14本で1袋)とセットで処方します

肥満症治療薬(サクセンダー)

【重要】サクセンダーは現在海外から輸入できなくなっており、処方することができません。注射薬を希望される場合は、ビクトーザをご検討ください。

サクセンダーは、宮川クリニックがデンマークから輸入しました。サクセンダーは、デンマークのノボノルディスクファーマという糖尿病治療薬や血友病治療薬などを専門とする製薬会社が造りました。GLP-1受容体作動薬といって、もともとは糖尿病の治療薬です。日本では、ビクトーザという名前で保険薬として処方されています。皮下注射をすると、満腹感が出て自然に食事の摂取量が減り、徐々に体重が落ちていきます。糖尿病治療薬と併用すると、薬の相互作用で思わぬ副作用が出ることがあり、当院では糖尿病のない肥満症の患者さんだけに処方することにしました

自己注射の実際(注射器の準備)

サクセンダーは万年筆の形をしています

サクセンダーは万年筆の形をしています

キャップを外し注射針を回転させながら装着します

キャップを外し注射針を回転させながら装着します

注射針の覆いを外して針を露出させます

注射針の覆いを外して針を露出させます

薬の打つ量に併せてヘッドのメモリを0.6、1.2…などに設定します

薬の打つ量に併せてヘッドのメモリを0.6、1.2…などに設定します

自己注射の実際(皮下注射)

注射器のヘッドをプッシュして試し打ちをし薬液が正常に噴出することを確認します

注射器のヘッドをプッシュして試し打ちをし薬液が正常に噴出することを確認します

お腹をつまんで皮膚を消毒したらサクセンダーの針を皮膚に刺します

お腹をつまんで皮膚を消毒したらサクセンダーの針を皮膚に刺します

注射器のヘッドをプッシュするとカチカチと音を立てて薬液が注入されます

注射器のヘッドをプッシュするとカチカチと音を立てて薬液が注入されます

音が止まり薬液が注入されたら10秒ほど待って針をそっと抜きます(皮膚をもむ必要はありません)

音が止まり薬液が注入されたら10秒ほど待って針をそっと抜きます(皮膚をもむ必要はありません)

料金(サクセンダー)

注射器 1本 20,000円(内税)
注射針 14本セット 500円(内税)
対面診療 初診・再診とも 1,000円(内税)
オンライン処方 初診・再診とも(銀行振込) 2,000円(内税)
初診・再診とも(代金引換) 2,500円(内税)

対面診療の診察料金は、1回1,000円(内税、初診・再診とも)です。
初めての患者さんには、YouTubeの動画で解説したり、ナースから直接実地指導を受けることもできます。
希望者には、サクセンダーや注射針をまとめて処方することも可能です。2~3ヶ月で目標の体重になったら注射を中止するか、減薬して体重がリバウンドするかどうか慎重に経過を見ることをお勧めします。
遠方の患者さんで、お薬の郵送をご希望の方には、オンライン処方(お薬の郵送)も可能です。
オンライン処方の場合は、郵送代・破棄費用を含めて1回2,000円(内税)の料金が余分にかかります。メールで、最近の体重や体調などをお知らせください。

  • サクセンダーは、0.6で毎日皮下注射すると、1本が4週間くらいでなくなります。1.2で注射すると2週間くらいです。注射針を依頼する特に参考にしてください。
  • 例えば、直接受診して、ナースから実技指導を受け、サクセンダー1本と注射針2セット(28本)を処方してもらうと、2万円(薬)+1千円(針)+1千円(診察代)=2万2千円(内税)となります。
  • 注射器や針は、医療廃棄物です。家庭ごみと一緒に捨ててはいけません。必ず受診の際に持参するか、オンライン処方では返却セットをお付けしますので、当院にお返しください。当院で処分させていただきます。

その他の方法

糖尿病で比較的軽症の患者さんに使うαグルコシダーゼ阻害薬と、高コレステロール血症の患者さんに使うコレステロール吸収阻害薬の2種類を使います。
方法は簡単で、食事の前に2種類の薬を内服するだけです。
αグルコシダーゼ阻害薬は、ブドウ糖の吸収を、コレステロール吸収阻害薬は、コレステロールの吸収を遅らせる働きがあり、お薬をのむと満腹感が持続して、食事の過剰摂取を抑制する効果もあります。
食事制限や運動療法を併用しなくても、薬をのむだけでかなりの効果が期待できますが、副作用でおならがでたり、便秘傾向になることもあります。ただし、逆に便通がよくなるケースもあります。いずれにせよ、大きな副作用はほとんどありません。

αグルコシダーゼ阻害薬

αグルコシダーゼ阻害薬

αグルコシダーゼ阻害薬

コレステロール吸収阻害薬

コレステロール吸収阻害薬

コレステロール吸収阻害薬

対象者

肥満だが、糖尿病や高血圧などのない健康体の人が対象です。病気の治療ではないので、保険が適応されません。すべて自費(自由診療)でお薬を処方します。

料金

薬の名前 1錠単価(内税) 2週間の標準使用量 料金
αグルコシダーゼ阻害薬 50円 3×14=42錠 2,100円(内税)
高コレステロール血症治療薬 55円 6×14=84錠 4,620円(内税)
合計 2週間分の薬代金 6,720円(内税)

診察料金は、1回1,000円(内税、初診・再診とも)です。
試しに2週間薬をのんでみて、体重が減り、便秘など大きなトラブルもないようでしたらお薬を継続してください。
希望者には、1~2ヶ月分まとめて処方することも可能です。2~3ヶ月で目標の体重になったらお薬を中止するか、減薬して体重がリバウンドするかどうか慎重に経過を見ることをお勧めします。
遠方の患者さんで、お薬の郵送をご希望の方には、2回目以降オンライン処方(お薬の郵送)も可能です。
オンライン処方の場合は、郵送代を含めて1回1,500円(内税)の料金が余分にかかります。メールで、最近の体重や体調などをお知らせください。

高度肥満の患者さんへ

高度肥満(BMIが35以上)で、糖尿病や高血圧、睡眠時無呼吸症など合併症があり、本人が希望している場合は、保険適応で肥満症治療薬が処方されたり、減量手術が受けられる場合があります。

サノレックス(マジンドール)

サノレックス(マジンドール)は、中枢神経に働いて食欲を抑えるお薬です。1〜2ヶ月内服して経過を見ますが、薬物依存があるため、効果がなければ1ヶ月以内に中止となります。最長でも3ヶ月までしか使用できません。

サノレックス(マジンドール)

使用方法

1日1錠、昼食前に内服します。最高で、1日3錠まで、2~3回に分けて食事の前に内服しますが、できる限り1錠ですませること。夜飲むと寝られなくなることがあり、早い時間の内服をお勧めします。効果がなければ、1ヵ月以内に中止し、3ヶ月以上使用しないこと。

【禁忌】緑内障、精神的に不安定な人、重い心臓病・肝臓病・腎臓病のほか、高血圧や糖尿病がある場合も慎重に使うように定められています。

【注意】習慣性があり、薬物依存に陥る可能性が指摘されています。

内視鏡下スリーブ状胃切除手術

内視鏡下スリーブ状胃切除手術(マライヤ・キャリーが受けた減量手術)が、2018年ごろから高度先進医療として大学病院や地域の基幹総合病院で受けられるようになってきました。
減量手術を希望される場合は、紹介状をお書きしますので、申し出てください。

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